2025 年 32 巻 2 号 p. 229-231
上腕骨内側上顆炎(以下,内側上顆炎)は保存療法が第一選択とされるが,一部の難治例では手術が検討される.しかし,標準的術式は確立されていない.本研究の目的は,直視下病巣切除術の術後成績を明らかにすることである.保存加療抵抗性の内側上顆炎に対して直視下病巣切除術を施行した13例16肘を対象に,術前後のNumerical Rating Scale(以下,NRS),JOA-JES score,術後1年時のNirschl Grading Systemを評価した.また,術前の尺骨神経障害の有無による術後成績の2群間比較も行った.術後合併症についても調査した.NRS,JOA-JES scoreはともに有意に改善し,全例がNirschl Gradingで成績良好であった.術前の尺骨神経障害の有無による成績差や合併症は認めなかった.本術式は簡便で,良好な術後成績が得られる有効な手術法であると考えられた.