日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第45回日本家庭科教育学会大会
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高校家庭科における保育体験学習者の意識変容(第3報)
—保育体験学習者の実習後の感想にみる意識変容の詳細—
砂上 史子中嶋 明子日景 弥生盛 玲子
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p. 19

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抄録
‹目的›第1報、第2報をふまえ、第3報では、保育体験実習後の生徒の意識変容の具体的内容を探ることを目的とした。
‹方法›1. 調査対象と時期;第1報、第2報と同じく、2001年5∼6月、青森県立M高校2年生8クラス309名。2. 方法;調査対象中2クラス(1組、4組、78名)の保育体験学習後に生徒が書いた感想文の内容を分析した。
‹結果および考察›1. 乳幼児に対する抵抗感の変容;感想文中に示された保育体験学習実施前の抵抗感の有無とその変化によって、生徒の意識変容過程を、(1)抵抗感あり→抵抗感増大、(2)抵抗感あり→抵抗感減少、(3)抵抗感なし→抵抗感なし、の3タイプに分類できた。2. 意識変容の内容;感想文の内容から、保育体験学習による生徒の意識変容の内容は大きく(1)情意、(2)知識、(3)自己省察に関するものに分類された。「(1)情意」に関するものはさらに「a. 子どもに対する情意」「b. 保育体験学習に対する感想」に分類され、「(2)知識」に関するものはさらに「c. 子どもの特性に関する知識」「d. 保育の仕事に対する感想」「e. クラスメイトへの気づき」に分類され、「(3)自己省察」に関するものはさらに「f. 自分の子ども時代の回想」「g. 自分の将来への言及」に分類された。3. 意識変容の詳細;生徒の感想では、生徒一人一人において複数の意識変容の内容が語られるという重層性と、生徒個々人による視点、感じ方、理解の度合いに幅があるという多様性が示唆された。
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© 2002日本家庭科教育学会
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