日本家政学会誌
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高脂肪食摂取が成熟若齢ラットの体組成や腰椎骨強度へ及ぼす影響の性差の比較研究
奥 裕乃野田 聖子山田 麻子中岡 加奈絵五関 (曽根) 正江
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2023 年 74 巻 2 号 p. 76-83

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抄録

 肥満による代謝異常の発症には性差がある. 我々は, 高脂肪食摂取が体組成および腰椎の骨強度に及ぼす影響を, 雄と雌のラットで比較することを目的として研究を行った. 11週齢のSprague-Dawley系統の雌雄ラットをそれぞれ2群に分け, 基準食 (Cont.) または高脂肪食 (HF) を摂取させた. 実験食開始28日後, 雄雌ともHF群では内臓脂肪量がCont.群よりも有意に高かった. 腰椎の骨強度指標は, 雌ラットではHF群がCont.群よりも有意に低かったのに対し, 雄ラットでは両群で有意な差は認められなかった. 結論として, 28日間の高脂肪食摂取による腰椎の骨強度の低下は, 雄ラットよりも雌ラットで顕著であることを明らかにした. 高脂肪食が骨代謝の調節に及ぼす影響については, さらなる研究が必要である.

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© 2023 一般社団法人 日本家政学会
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