日本家政学会誌
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小麦グルテンの酵素水解物中のペプチドの呈味性
石井 克枝西村 敏英小野 太恵子畑江 敬子島田 淳子
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1994 年 45 巻 7 号 p. 615-620

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抄録

小麦グルテンにペプシン, ラピダーゼ, アクチナーゼ, プロメライン, ビオプラーゼ, パパインで処理して得られるペプチドの呈味性を検討した.ペプシン, ラピダーゼ, プロメライン, ビオプラーゼ, パパイン水解物から得られるMW500~10,000のペプチドは苦味を有し, MSG様の味は非常に弱かった.一方, アクチナ~ゼ水解物から得られたペプチドは苦味が非常に少なく, 弱いMSG様の味が認められた.このペプチドを脱アミド化することによりさらに苦味が減少し, MSG様の味は増加することが明らかとなった.その閾値はMW1,000~10,000画分で0.025%, MW500~1,000画分で0.05%であった.さらに, 煮干だし汁にペプチドを添加するとMW500~1,000画分はうま味を増強することが判明した.

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