総合健診
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日本総合健診医学会 第40回大会
日本総合健診医学会 第40回大会・シンポジウム5 健診からのエビデンス発信体制
Orion Healthの公衆衛生レポーティング・サーベイランス統合ソリューション
田中 慎二
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 39 巻 6 号 p. 794-800

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抄録
 Orion Health Limitedは、医療情報システムに特化したニュージーランドのソフトウエア・ベンダーである。システム統合およびEHR(Electronic Health Record)に強みを発揮し、その分野で世界をリードしている。
 Orion Healthの製品であるRhapsodyTMは、米国の公衆衛生報告において、重要な接続性の機能を提供している。RhapsodyTMは、ほとんどすべての州で使用され、またすべてのタイプの公衆衛生報告で使用され、報告を加速させ、衛生部門に公衆衛生情報への迅速で効率的なアクセスを可能としている。米国疾病管理予防センター(CDC)によって提供されているシステムのように、病院、検査センタ一、公衆衛生の組織および連邦のシステムは、すべて公衆衛生データの収集に関して、RhapsodyTMに大きく依存している。
 RhapsodyTMは、CDCが運用している民全体の電子疾病サーベイランスシステム(NEDSS)で使用され、全国の施設問での、直接の電子データ交換を可能としている。RhapsodyTMは公衆姿勢情報ネットワーク(NEDSS)の機能と仕様に密接にかかわり、有意義なコンポーネントと認められ、多くのCDCプロジェクトで、デファクト・スタンダードになっている。
 全国の分散されたシステム間での情報収集に強みを発揮するRhapsodyTMを活用すれば、全国の健診データを収集し分析を行い、その結果を健診からのエビデンス発信することも、十分可能な時期に来ているといえる。
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© 2012 一般社団法人 日本総合健診医学会
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