総合健診
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女子大学生における冷え症と食習慣との関連
大和 孝子青峰 正裕
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2003 年 30 巻 3 号 p. 323-328

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抄録
我々は, 女子大学生 (528名) を対象にアンケート調査を行い, 若年女性層における冷え症と食品との関連について検討した。若年女性層においても半数以上の者が冷えを自覚しており, 日常生活において手足のしびれ, しもやけ, 冷えによる不眠などさまざまな支障をきたしていることを前報で報告した。今回の食品の嗜好状況と冷えとの関連調査では, 冷え症者は比較的肉類, 魚介類, 卵類などの動物性タンパク質食品を好まず, 不足してる傾向にあることが分かった。前報で述べた冷え症者には痩せの傾向があることと, この動物性タンパク質食品摂取不足の間には, 密接な関連があることが示唆される。また, 冷え症者は一日の食事のいずれかを欠く欠食者がやや多い傾向もあった。これらのことより「冷え症」対策としては, まず日々の食生活を改善することが重要な要素であることが示唆された。
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