総合健診
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30 巻 , 3 号
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  • 大和 孝子, 青峰 正裕
    2003 年 30 巻 3 号 p. 323-328
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々は, 女子大学生 (528名) を対象にアンケート調査を行い, 若年女性層における冷え症と食品との関連について検討した。若年女性層においても半数以上の者が冷えを自覚しており, 日常生活において手足のしびれ, しもやけ, 冷えによる不眠などさまざまな支障をきたしていることを前報で報告した。今回の食品の嗜好状況と冷えとの関連調査では, 冷え症者は比較的肉類, 魚介類, 卵類などの動物性タンパク質食品を好まず, 不足してる傾向にあることが分かった。前報で述べた冷え症者には痩せの傾向があることと, この動物性タンパク質食品摂取不足の間には, 密接な関連があることが示唆される。また, 冷え症者は一日の食事のいずれかを欠く欠食者がやや多い傾向もあった。これらのことより「冷え症」対策としては, まず日々の食生活を改善することが重要な要素であることが示唆された。
  • 奥田 順一, 白木 勝彦, 野原 利文, 渡辺 一敏
    2003 年 30 巻 3 号 p. 329-333
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/12/09
    ジャーナル フリー
    直接胃X線像によるHelicobacter pylori (H.pylori) 除菌診断の可能性をH.pylori除菌成功前後の胃X線像から検討した。胃X線像の所見として, 除菌前と除菌成功1年後の背臥位二重造影像のひだの幅, 胃底腺粘膜の胃小区型 (胃小区型) , 胃底腺・幽門腺境界型 (腺境界型) , 造影剤の壁付着性を取り上げた。
    対象は当総合健診センターの経年受診者でH.pylori除菌療法の成功が平成13年度に確認できた8例であった。対象の内訳は男性4例 (平均年齢44.5歳) , 女性4例 (平均年齢41.7歳) で除菌前の診断は胃潰瘍1例, 十二指腸潰瘍・疲痕5例, 慢性胃炎1例, 胃びらん1例であった。
    除菌前にひだの幅が測定できたものは8例中7例であり, 測定できた7例全例のひだの幅は縮小していた。胃小区型では前後像で比較し得た6例中4例に変動がみられ, いずれも除菌前の大きな胃小区型F1から小型化したF2, F3型に変動していた。除菌前後の腺境界型の変動では, 8例全例が除菌前後の腺境界型を識別しえたが, 変動例はみられなかった。除菌前と除菌成功後の造影剤の壁付着性の検討では, 除菌前より造影剤の付着性が悪化した例はなかった。評価判定は良・やや良・やや不良・不良の4段階評価とした。除菌前の例で良とした例は8例中4例であったが, 除菌後は8例中7例が良, 1例がやや良と判定された。
    背臥位二重造影像の胃体部の粘膜ひだの幅, 胃底腺領域胃小区型, 造影剤の壁付着性を指標としてH.pylori除菌前後の胃X線像を比較することにより, H.pylori除菌診断が可能であると考えられた。
  • 田内 一民, 松浦 成子, 佐藤 祐司, 谷崎 隆行, 児玉 由美子
    2003 年 30 巻 3 号 p. 334-338
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ここ数年, サプリメント (健康補助食品) を摂取する受診者が急増している。健診の最終目的は生活習慣の改善であることから, サプリメント摂取という生活習慣についても正しく把握する必要があると思われる。しかし, 健診受診者に対してサプリメント摂取についての調査, 報告はない。
    今回, 我々は健診受診者を対象に, サプリメントの種類, 摂取期間, 摂取開始年齢, 摂取動機などについて問診票による調査を行った。調査結果からサプリメントの摂取率は男性10%, 女性20%で, その動機は「疲労回復」, 「人に勧められて」の順であった。ビタミン摂取が全体の47%を占めていた。サプリメントの効果は明らかにされなかったが, 検査値に影響があると思われる例が認められた。受診者のサプリメント摂取の有無について問診票等で把握しておく必要がある。
  • 中山 美子, 中山 浩二, 半田 俊之介, 小川 哲平
    2003 年 30 巻 3 号 p. 339-345
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    喫煙者の血清脂質にはいくつかの特徴があるとされている。我々は健診センターを受診した30, 40, 50代男性の健診成績から, 青壮年男性喫煙者のライフスタイルと血清脂質の特徴について, 年代別に比較して報告した。ニコチンの作用のみならず, 喫煙者に多く見られるライフスタイルや食習慣が喫煙者特有の血清脂質を呈する原因と考えた。今回は1995年度の健診成績をもとに, 青壮年男性喫煙者の血清脂質と食習慣, ライフスタイルの関連を検討, 前回1991年度の調査成績と比較し喫煙者の特徴を再確認することを目的とした。その結果, 青壮年男性の喫煙群では非喫煙群と比べて, いずれの年代も総コレステロール, LDL-コレステロール, HDL-コレステロールが低い人が多く, 中性脂肪は高い人が多かった。高齢群ほど差が明らかであった。喫煙群は肥満度が低く, 食事回数は少なく, 少食で, アルコールを多量に摂取する人が多かった。以上の特徴は1991年度と1995年度の比較で変わりなく青壮年男性喫煙者の特徴と考えることができる。青壮年男性の喫煙者の血清脂質は, 代謝に及ぼすニコチンの作用だけでなく肥満度や食習慣と密接に関係していると推測される。
  • 板山 由美子, 佐藤 泰子, 武井 千春, 岡野 裕, 遠藤 成美, 山澤 〓宏
    2003 年 30 巻 3 号 p. 346-350
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々は5年間, 当センターの受診者における正常眼圧緑内障 (NTG) の実態調査を行ってきた。前回発表の際に, 「眼科医以外でも検出が可能か?」と, 座長より質問があった。そこで, 眼底写真と視野検査結果の対比を行い, 検出の可能性をまとめた。
    平成8年11月1日より12年10月31日までに当センターを受診し, 当院眼科にて精査を受け, NTGと診断された93名より検索した受診者の眼底と視野を対象とした。
    健診では, 無散瞳カメラを使用したポジフィルムにて, またはデジタル記録再生方式を使用したMOディスクにて両眼の眼底写真を撮影後, 眼科医により以下の4項目について判定を行った。1) 視神経乳頭縁での血管屈曲, 2) 乳頭辺縁消失, 3) 網膜神経線維層欠損, 4) 乳頭縁での線条出血。異常者は当院眼科外来へ精査勧告を行った。当院カルテ室にて精査者の視野検査の結果について追跡調査を行い, 健診時のNTG検出の可能性を確認した。
    近視の視神経乳頭は, 近視特有の変化による血管走行をあらかじめ知る必要がある。網膜神経線維層欠損はさかのぼって追跡すると, 線条出血があった。網膜神経線維層欠損の範囲の狭いものやまばらなものは, 視野に異常が見られなかった。明かな網膜神経線維層欠損は, NTGの初期段階と考えられ鼻側階段の視野欠損が得られた。視神経乳頭縁での血管屈曲, 乳頭辺縁消失が認められると, マリオット盲点に連なる弓状欠損が得られた。
    眼底写真の上記4項目の読影所見の有無により, 眼科医以外でも眼底写真によるNTGの検出予測は可能であると思われた。
  • 松田 實
    2003 年 30 巻 3 号 p. 351-356
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 田村 政紀
    2003 年 30 巻 3 号 p. 357-364
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 日本総合健診医学会精度管理委員会
    2003 年 30 巻 3 号 p. 365-396
    発行日: 2003/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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