総合健診
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筋力トレーニングを主とした高齢者運動教室の効果について
里見 和子今野 佳代子相沢 潤柳谷 泰三大江 裕子本田 美和薄井 啓
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2005 年 32 巻 2 号 p. 225-229

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抄録
高齢者が自立した生活, 介護を必要としない体づくりを目的とした運動教室に参加することで, どのような変化を見せていったのか, その効果について体力測定・アンケート調査の結果を基に検討した。60歳以上の男女を公募し, 全25回実施中10回以上参加した41名 (60歳代23名, 70歳代18名) を対象として統計処理し, 体力測定は前後2回受けた34名 (60歳代21名, 70歳代13名) を対象とした。教室は毎週1回継続して25回, 講話と基本的なストレッチ運動と筋力トレーニングを繰り返し実施, 前半4回目と後半23回目で体力測定を行い, 筋力・柔軟性・敏捷性・バランス・総合動作能力の5項目で比較した。また, 各自の健康観と日常生活動作の変化については教室の開始前と教室の終了後にアンケート調査を実施して情報を得た。その結果として半年間の週1回の教室と自宅での自主的な運動を継続して行うことで70歳代では敏捷性に有意に向上がみられ, 60歳代ではさらに柔軟性, 総合動作能力も有意に向上がみられたという体力測定結果を得られた。また, もともと腰痛, 膝痛など自覚症状を訴えていた高齢者がアンケート調査では緩和されてきており, 外出する楽しみや動きが軽くなる等身も心も元気になり, よりポジティブになったという結果を得た。基本的な運動を繰り返し行うプログラムは高齢者にとって, より安全で転倒予防, 介護予防にも効果的であると思われる。
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© 日本総合健診医学会
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