抄録
都内の病院における病院内委託臨床検査施設 (以下, ブランチラボと略) の実態と法的整備の状況把握を目的として, 665病院を対象としてブランチラボの設置に関する医療法および同施行規則等に定められた事項についてアンケート方式により調査した。回答は, 507病院から得られ (回収率: 76.2%) , ブランチラボを導入していた病院は62病院 (12.2%) であった。調査の結果, 管理責任を持つ病院がブランチラボの実態を十分に把握していない状況が見られ, 改善を要することが明らかとなった。検査環境の状況を十分に把握し, ブランチラボの自主的な改善, 委託責任のある病院によるブランチラボの管理強化, 臨床検査室に対して実施される行政による病院監査の強化等によって, ブランチラボで行われる検体検査の精度向上を図ることが必要であると考えられた。