耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
原著
唾液腺原発 oncocytic carcinoma の 2 例
正垣 直樹速水 康介森 一功土井 勝美前西 修
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 57 巻 4 号 p. 170-176

詳細
抄録
Oncocytic carcinoma (malignant oncocytoma) は極めてまれな悪性腫瘍であり、症例は少なく診断基準や治療方針は確立されていない。今回われわれは顎下腺および耳下腺を原発とする oncocytic carcinoma の 2 例を経験したので報告する。症例 1 は 64 歳の男性で耳下腺原発の oncocytic carcinoma である。手術加療および局所への放射線治療追加を行い原発巣の制御は可能であったが、術後 2 年が経過し、遠隔転移が出現した。化学療法を行うも術後 4 年後に死亡した。症例 2 は 58 歳の男性で顎下腺原発の oncocytic carcinoma である。第一選択として外科的治療を行った。術前待機期間に化学療法としてTS-1® (120 mg/日)を 2 週間内服し腫瘍の縮小が認められた。根治手術が可能であったが、今後も転移や再発に対し厳重な follow up が必要と考えられた。
著者関連情報
© 2011 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top