2004 年 7 巻 6 号 p. 548-555
高密度配線におけるクロストーク量を低減することを目的として, スタックド・ペアライン構造のペア信号線の位置関係をずらしたシフテッドースタックド・ペアライン構造を提案し, 伝送特性を評価した。その結果, 本構造の信号線が, 近端クロストーク低減に有効なことを示すとともに, 信号線を基板材質と同じ誘電率の材質で被うことにより, 遠端クロストークも低減可能なことを明らかにした。さらに, 遠端クロストーク量が最小となる最適樹脂フィルム厚が存在することを明らかにした。