2023 年 74 巻 3 号 p. 120-132
倉庫内作業の最適化には様々な問題が存在するが,その中の代表的な問題の1つとして,どのオーダー同士を同時にピッキングするかを決定する,オーダーバッチング問題がある.オーダーバッチング問題を解く際の評価指標として,すべてのオーダーをピッキングすることにより生じる移動距離を用いている研究が多く存在するが,それらのほとんどは移動距離の計算を厳密に行っているため,最適化に長い計算時間を要する.これに対して本研究では,オーダーバッチング問題を解く際に近似的に計算された移動距離を評価指標に用いることで計算時間を削減し,許容される時間内で得られる解の精度を向上させるモデルを提案する.