日本乳癌検診学会誌
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要精検率および陽性反応適中度の適正化における横浜市乳がん検診二次読影判定会の有用性
俵矢 香苗久保内 光一福田 護八十島 唯一萩原 明
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2012 年 21 巻 1 号 p. 72-77

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抄録
横浜市の乳がん検診は二次読影判定会に特色がある。1回に4~5名の読影医が参加し,まず各々の読影医が二次読影を行う。一次と二次読影判定が一致する場合は,その判定を最終判定とする。判定結果が異なる場合,当日の二次読影医4~5名の合議により最終的な読影判定を決定する。今回,この方式が検診の精度管理に有用かを検討した。平成18,19年度の受診者を対象に,一次と二次読影判定の結果を比較した。一次または二次判定が要精検と判定すればすべて要精検と判定する方式(方式A)と二次読影判定会方式(方式B)での要精検率,陽性反応適中度を比較した。また二次読影判定医の読影医個人別,読影グループ別の要精検率の比較も行った。成績:要精検率は平成18年度方式A:8.8%,方式B:5.5%,平成19年度方式A:8.8%,方式B:5.8%であった。陽性反応適中度は平成18年度方式A:2.1%,方式B:3.2%,平成19年度方式A:2.6%,方式B:4.0%であった。いずれも方式B が優れていた。個人別の要精検率は最小2.4%,最大10.11%であるのに対し,グループ別の要精検率は最小4.7%,最大8.2%であった。グループ別の要精検率は個人別に比し,ばらつきが少なかった。まとめ:横浜市マンモグラフィ二次読影判定会では一次と二次の判定が異なる場合,複数の二次読影医による合議判定を最終判定としている。この方式は個人の読影傾向を平均化でき,要精検率および陽性反応適中度の適正化に寄与していることが示された。
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© 2012 日本乳癌検診学会
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