日本在宅ケア学会誌
Online ISSN : 2758-9404
Print ISSN : 1346-9649
原著
慢性呼吸器疾患患者に対する看護師・理学療法士・作業療法士による在宅呼吸リハビリテーションの実践に関する質的研究
北村 智美五十嵐 歩野口 麻衣子吉江 悟山本 則子
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2024 年 27 巻 2 号 p. 75-84

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抄録

目的:慢性呼吸器疾患患者に対する看護師・理学療法士・作業療法士による在宅呼吸リハビリテーション(在宅呼吸リハ)の実践を記述する.

方法:訪問看護師6名,理学療法士6名,作業療法士3名に半構造化面接を行った.利用者の特徴と在宅呼吸リハ実践の構成要素をまとめ,質的記述的研究方法を用いて実践方法を示した.

結果:語られた事例は19名であり,70歳以上が18名,要介護3以上の者が9名だった.全事例にADLトレーニングやセルフマネジメント教育を行っていた.実践方法は,【中長期的な視点で利用者のありたい姿をかなえるためのケアを考える】,【心身の土台作りをする】,【利用者の実生活に即した呼吸法や生活動作の練習をする】,【訪問時以外も呼吸リハビリテーションが行われるよう環境を整える】の4つのカテゴリが抽出された.

結論:在宅呼吸リハに関する利用者の特徴や具体的な実践が示された.

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