行動分析学研究
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実践報告
通常学級における学級マネジメントへの相互依存型集団随伴性の適用――授業開始時の着席行動の変容に及ぼす効果――
生方 直
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2025 年 39 巻 2 号 p. 93-102

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抄録

研究の目的 本研究は、通常学級の学級マネジメントに学級担任一人による相互依存型集団随伴性を適用することの効果を、着席行動の変容に着目して検証することを目的とした。研究計画 AB1B2+フォローアップデザインを用いた。場面 公立小学校の通常学級1クラスについて3校時の授業開始時場面を対象とした。参加者 公立小学校通常学級に在籍する2年生の児童24名であった。介入 複数の行動を対象とした3段階の相互依存型集団随伴性による介入を行った。第1段階のトークン強化子の1日の総数が基準を上回ると第2段階のトークン強化子が与えられ、それが20個貯まるとバックアップ強化子と交換される手続きであった。行動の指標 ①3校時始業のチャイムが鳴り終わった時点で着席していた人数の率、②3校時始業のチャイムが鳴り始めた時点で着席していた人数の率をそれぞれ記録した。結果 チャイムが鳴り終わった時点、チャイムが鳴り始めた時点それぞれの場面で児童の着席率の上昇が見られた。結論 通常学級における相互依存型集団随伴性を適用した介入の着席行動に対する効果が示された。また、児童へのアンケートから介入の社会的妥当性も示された。

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© 2025 一般社団法人 日本行動分析学会
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