日本外科系連合学会誌
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症例報告
便潜血陽性を契機に診断されたメッシュプラグによるS状結腸穿通の1例
増田 剛堀 武治谷 直樹崎村 千恵天道 正成仲田 文造石川 哲郎平川 弘聖
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2021 年 46 巻 2 号 p. 160-164

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抄録

患者は71歳,男性.13年前に左鼠径ヘルニアにてメッシュによるヘルニア修復術を施行された.検診での便潜血陽性のため近医にて大腸内視鏡検査を施行したところ,S状結腸に2型腫瘍を疑う隆起性病変を認め,S状結腸癌疑いにて精査加療目的に当院紹介となった.当院にて大腸内視鏡検査を2度施行し,2回とも生検にて肉芽組織との結果であり異形細胞は検出されなかった.腹部CT検査では左鼠径部腹壁からS状結腸に連続する軟部陰影を認め,左鼠径ヘルニアの手術既往があることから,メッシュによるS状結腸穿通と診断し,腹腔鏡下S状結腸切除術とメッシュ部分除去を行った.術後経過は良好で術後11日目に退院し,その後はヘルニアの再発は認めず経過している.メッシュの感染症状を伴わない鼠径ヘルニア術後のメッシュによる消化管穿孔・穿通の報告は稀であり文献的考察を加え報告する.

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© 2021 日本外科系連合学会
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