日本外科系連合学会誌
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肝虚血再灌流障害に対するNitric Oxideの影響に関する実験的研究
玉崎 良久
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1996 年 21 巻 6 号 p. 980-987

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抄録
NO (Nitric oxide) が肝温虚血再灌流障害による微小循環障害や肝細胞障害におよぼす影響を明らかにするため, ラット全肝温虚血モデルに対して, NO基質であるL-arginineとNO合成酵素阻害剤であるL-NMMA (NG-Monomethyle-L-arginine) を投与し, 実験的に検討した。A群 ; 生理的食塩水, B群 ; L-arginine 100mg/kg, C群 ; L-NMMA 1mg/kg, D群辱 ; L-NMMA 10mg/kgの4群について検討した。B群の生存率は他の群に比べ高く, 肝組織血流量も早期より回復した。また血液生化学検査成績はすべての群で虚血再灌流により高値を示したが, B群のLDH, GOTおよびGPTは他の群に比べ増悪が軽減し, B群のNO3-は他の群に比べ高値を示した。肝組織障害はB群で他の群に比べ軽減した。よって, NOは微小循環障害や肝組織障害を軽減させることから肝温虚血再灌流障害に対して保護的に作用すると考えられた。
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