日本外科系連合学会誌
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転移性肝癌に対する外科治療
宮川 眞一野村 和彦川手 裕義久保田 充中山 中小林 聡野池 輝匡島田 良今村 宏川崎 誠治
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キーワード: 転移性肝癌, 肝切除
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1996 年 21 巻 6 号 p. 988-991

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抄録
1990年1月から1996年9月まで87例の転移性肝癌患者に104回の肝切除を施行した。入院死亡は2例 (2.3%) であったが, 再切除に伴う死亡はなかった。大腸癌肝転移症例53例と胃癌肝転移症例17例 (入院死亡を除く) の初回肝切除後の5年生存率はそれぞれ54.5%と16.4%であった (p<0.001) 。多変量解析により肝離断端への腫瘍の露出の有無のみが有為な予後因子であることが示された。転移性肝癌, 特に大腸癌の肝転移症例では肝切除により, 長期生存が期待でき, 肝転移巣の切除に際しては, 転移巣の数よりも, 肝離断端に腫瘍が露出することなく切除可能であることが重要な予後因子であることが示された。再肝切除の有効性を統計学的に示すことはできなかったが, 再肝切除により長期生存が期待できる症例もあるので, 再肝切除が有効な症例をどのように選択していくかが今後の課題と思われる。
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