【目的】本研究は、東日本大震災における自然災害と複合災害(自然災害に続いて原子力災害が発生した)において福祉避難所で提供される看護支援の実態を比較検討することを目的としている。【方法】自然災害のみの岩手県、宮城県と複合災害となった福島県の福祉避難所で活動した看護職を対象にアンケート調査を行い、看護支援の実際を比較分析した。【結果】自然災害と複合災害では、支援された高齢者の健康状態や必要とされる看護技術に顕著な違いがみられた。特に、複合災害の場合は精神看護の需要が高まり、消化器系の症状が多く報告された。また、自然災害のみで報告された看護技術と複合災害で特に需要が高まった看護技術に顕著な違いがあった。【結論】福祉避難所での看護支援における人材育成とマネジメントの重要性を強調し、具体的な支援活動や看護技術の実施例を提供することで、災害対応能力の向上を図るべきであることを指摘する。