人間工学
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列車運転作業者の視覚特性と機器配置に関する研究
朴 根相大久保 堯夫
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1995 年 31 巻 1 号 p. 31-38

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抄録
列車の運転作業を対象として, 機器配置と運転作業時の作業者の視覚特性や作業効率との関係を明らかにするために, 一連の研究を行った. すなわち, アイマークカメラを用いて, 現行のディスプレイと改善を加えたシミュレータのディスプレイによる運転作業時の作業者の眼球運動をそれぞれ測定・比較し, 以下のような結果を得た. (1)列車運転は前方注視時間が全体の75%を占め, 前方監視などが主な作業である. (2)運転室内の注視は速度調節に関連した注視行動が主な作業である. (3)時刻表の注視時間が他の計器の注視時間に比較して有意に長い. (4)運転室のいずれの計器も時計と密接な関連をもっている.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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