抄録
京都市立堀川高等学校では, 「総合的な学習の時間」と「情報」を包括する専門科目として「探究基礎」を平成11年度に先進的に設置し, 授業実践と改良を継続的に行っている.「探究基礎」の目的は, メディアリテラシーと幅広い言語能力を習得し, 主体的な課題解決能力を身に付けることである.この課題解決型情報教育において, オブジェクト指向言語Squeakを用いたところ, 生徒アンケートの結果, 興味関心に関して極めて肯定的な結果が得られ, 知識理解についても良い傾向が見られた.本稿では, 平成15年度(実践5年目)の「探究基礎」の授業実践報告と評価を行い, Squeakを用いた課題解決型情報教育の有用性を示す.