学習内容に関する情報を入手するためのメディア接触の頻度と, それに対してどの程度重視しているのかを明らかにするため, 異なる専攻の大学生に対して質問紙調査を行った.質問紙には, 「社会情勢」「パソコン」「語学」に関する情報についてのメディア接触および重視度に関する設問を設定した.情報に関する領域を専攻する学部(男子95名, 女子58名)と外国語を専攻する学部(男子56名, 女子120名)の回答結果について多変量分散分析を行った.その結果, メディア接触の傾向は, 学習内容とそれを専攻としているかどうか, 自宅も含め大学内外でのメディアの整備状況に関連していることが明らかとなった.また, 整備されていないメディアへの重視度には専攻別・性別で差が見られ, 普段利用しているメディアを通しての情報提供の可能性が示唆された.