日本教育工学会論文誌
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学習者のメディアに対する理解や態度の因果モデルの検討(<特集>情報教育の成果と課題)
後藤 康志
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2006 年 30 巻 3 号 p. 183-192

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抄録

本研究は,メディアに対する批判的思考,メディア特性の理解,メディア操作スキル,主体的態度の因果モデルの検証を行うことを目的とした.小学校5年生210名,小学校6年生389名,中学生373名,高校生402名,大学生401名,合計1,775名を対象とした調査の結果,想定されたモデル,すなわち主体的態度がメディア操作スキルに影響し,その両方がメディア特性の理解に関与し,メディア特性の理解がメディアに対する批判的思考に影響を及ぼすというモデルは,データの分散共分散行列をよく説明していることが明らかになった.以上を踏まえ,批判的思考の育成における主体的なメディア活用とメディア特性の理解の必要性について述べる.

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© 2006 日本教育工学会
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