抄録
授業形態・内容に合わせて必要な機能を利用できるe-learning学習支援システムを開発し,教材開発や授業実践を通してその有効活用および教育の質の向上を図るための教育方法を検討している.ここでは,そのシステムに授業支援Webツールとして用意されている協調学習ツールを利用してプログラミング演習を実践した.協調学習ツールを利用したことで,学習者の状況が把握しやすくなり,個別対応を丁寧に行うことができた.また,学習者が自発的に学習方法を工夫する様子がみられた.授業終了後に行ったアンケートの分析結果から,情報共有と協調学習ツールの有用性の認識およびプログラミング学習への意欲との関連性が示唆された.