本研究では,医療や介護施設で患者の障害構造を評価する実習,いわゆる評価実習を行った実習生10名と患者に理学療法治療プログラムを総合実践する実習,いわゆる総合実習を行った実習生17名から実習理想因子,実習負荷軽減因子,不安軽減因子の内面3因子を抽出し,それらと睡眠,自宅勉強時間,自己目標達成度の経時的変化を調査した.その結果,実習期間を通して,内面3因子では評価,総合実習ともに実習理想因子は維持され実習負荷軽減因子と不安軽減因子は増加する傾向にあること,睡眠と自宅勉強時間では評価実習は自宅勉強時間が多く総合実習は睡眠時間が多い傾向にあること,自己目標達成度では評価,総合実習ともに増加する傾向にあることが明らかとなった.