日本教育工学会論文誌
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メタ認知的方略,動機づけ調整方略が認知的方略,学習の持続性に与える影響
梅本 貴豊
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2013 年 37 巻 1 号 p. 79-87

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抄録

本研究では,メタ認知的方略,動機づけ調整方略が認知的方略,学習の持続性に与える影響について検討を行った.197名の大学生に対して,質問紙調査が行われた.動機づけ調整方略には下位尺度として自律的調整方略,協同方略,成績重視方略が,認知的方略には下位尺度として反復作業方略,深い処理方略,まとめ作業方略が含まれた.そして,重回帰分析により,以下の結果が示された.(1)自律的調整方略は,全ての認知的方略に促進的な影響を与えていた.(2)メタ認知的方略は,深い処理方略と学習の持続性に促進的な影響を与えていた.(3)成績重視方略は,反復作業方略に促進的な影響を,学習の持続性に抑制的な影響を与えていた.以上の結果に基づき,メタ認知的方略と動機づけ調整方略が学習を調整するプロセスについて議論が行われた.

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© 2013 日本教育工学会
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