日本教育工学会論文誌
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プレースメントテストや高校の履修状況などのデータを用いた初年時成績不振者の早期発見
大河内 佳浩山中 明生
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2016 年 40 巻 1 号 p. 45-55

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抄録
 学期ごとに算出されるGPAを利用して退学者・休学者・留年者の分類を行い,入学直後のプレースメントテストや高校での履修状況・入学試験の結果を用いて分析を行った.その結果,数学プレースメントテストを利用することで,初年次に成績不振となる学生を50%程までに絞り込めることが判り,さらに初年次に退学者・休学者・留年者などの未進級となる学生の早期発見に利用できることも判った.一方,高校での履修状況や入学試験の結果と数学プレースメントテストとの間には明確な関係が見られず,それらを用いた初年次未進級学生の絞り込みも困難であることも判った.
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© 2016 日本教育工学会
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