2017 年 40 巻 Suppl. 号 p. 101-104
本稿では,1人1台タブレット端末環境における学校放送番組活用のための教師の手立てを明らかにすることを目的とした.学校放送番組の「未来広告ジャパン!」を用いて授業実践を行った大阪の私立K小学校5年生を事例とした.事例の分析の結果,教師の手立てとして,学校における番組利用のルールと,集団の活動におけるタブレット端末利用のルールを設定していることがわかった.また,これらの手立てはタブレット端末の家庭への持ち帰りと,探究的な学習の時間的制約が影響していることが考察された.