日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
ショートレター
持続的注意への自覚が読解成績に及ぼす影響
藤木 大介堀井 順平二宮 由樹外尾 恵美子
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 41 巻 Suppl. 号 p. 117-120

詳細
抄録

集中力は学習において重要な役割を果たす.これまでも課題遂行中の思考状態がそのパフォーマンスに影響することが示されてきた.一方,自己の注意能力について正確に評価できる場合,不注意,多動,衝動的等注意に問題があっても選択的注意課題に優れることも示されている.このことから,集中力の劣る者でもそれを自覚化させた場合,補償的に思考状態を変化させ,課題成績が高くなる可能性がある.そこで持続的注意に関する検査の結果をフィードバックすることが思考状態や読解成績に影響を及ぼすか検討した結果,課題そのものではないが課題に関連する思考が増え,特に持続的注意の劣る参加者は読解成績が向上することが示された.

著者関連情報
© 2017 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top