日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
論文
学校改善を担うスクールミドルの成長発達に寄与する教職経験に関する研究
時任 隼平寺嶋 浩介
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 42 巻 1 号 p. 15-29

詳細
抄録

本研究の目的は,学校改善を担うスクールミドルの成長発達に寄与する教職経験の具体を明らかにする事である.学校改善に取り組む2つの公立高校を研究事例とし,スクールミドル5名を対象にインタビュー調査を実施した.複線径路等至性アプローチを用いて分析した結果,スクールミドルは校務分掌の一環としてパイオニア径路とフェロー径路のいずれかを経た経験を持つ事が明らかとなった.具体的には,パイオニア径路の教師は分掌内で学校改善案を発案し分掌内外の教師との関係調整等を行い,フェロー径路の教師よりも強くリーダーシップを発揮している可能性が示唆された.また,フェロー径路の教師はパイオニア径路の教師とは異なる役割を自律的に担った経験等を経ていた.径路進行の際には受験指導等を重視する学校文化との衝突が生じ,スクールミドルは同僚グループによる協力体制を形成した上で先輩教師からの支援を受けた経験を経ている事が明らかとなった.

著者関連情報
© 2018 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top