日本教育工学会論文誌
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論文
総合的な学習の時間におけるアクティブラーニング型授業のゲーミフィケーションが生徒の学級への信頼に与える効果の検討
坂井 裕紀福山 佑樹向後 千春
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2019 年 42 巻 3 号 p. 221-230

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抄録

本研究では,学級の信頼をテーマにしたアクティブラーニング型授業のゲーミフィケーションを設計し,総合的な学習の時間に実施した.本授業実施前後において生徒の学級への信頼と授業の楽しさに与える効果を検討した結果,本授業を体験した生徒は,学級への信頼と授業の楽しさが高まることが示された.また,同時多母集団による交差遅延効果モデルを用いて検討した結果,進学コースによって異なるパスが示された.普通進学コースでは,ゲーミフィケーションは学級への信頼に対して正の影響を及ぼすことが示された.一方,特別進学コースでは,学級への信頼が授業の楽しさに対して正の影響を及ぼすことが示された.これらのことから,高等学校において総合的な学習の時間にアクティブラーニング型授業のゲーミフィケーションを実施する際には,進学コースを考慮した教授設計が効果的である可能性が示唆された.

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© 2018 日本教育工学会
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