協働学習においては,相手との対等な関係が不可欠な要因だと言われている.特別支援学校と一般高校,それぞれに在籍する同世代の生徒間での協働学習を成立させることは,共生社会を目指すうえで,教育に求められる姿だと考えている.本実践研究では,両校の生徒が自己有能感を得ることやプログラミングスキルを向上させるほか,一般高校の生徒が特別支援学校の生徒に関心を持つ機会にもなるとの考えに基づいて,特別支援学校と一般高校間で行った1年間のプログラミング教育における成果物の共有とコメント活動による協働学習の成果と課題を報告する.