新学習指導要領では,英文法を深く学ぶために,日本語と英語との共通性や異なる点を把握しながら学習していく必要があることが示され,日・英の文法を接続し理解を支援する授業実践が急務とされている.本研究では中等教育における英文法の理解に重要な位置付けとされる名詞句の理解を対象に,ペアワークを実施した.理解の指標として名詞句の理解度を判断可能なBilly’s test(金谷ほか,2015)を活用した.7回にわたるペアワークを実践し,プレ-ポストのテスト結果を分析した結果,「be 動詞挿入問題」において正答率の向上が見られた.