2023 年 46 巻 Suppl. 号 p. 197-200
本研究では,コロナ禍における子ども向け科学館でどのように科学教育を継続していたかを尋ねるインタビュー調査を実施した.その結果,以下の2点が明らかになった.(1)子どもたちに体験を通して知見を広げ,科学に興味を持ってもらうために,触る展示は継続しつつ,同期型・非同期型でのオンライン教育コンテンツの提供を行なった.(2)科学・工作のZoom リアルタイム教室では,対面に近い空気感を作り出すために少人数制とし,参加者をよく観察して声をかけたりジェスチャーを決めたりすることで,「楽しかった」と思ってもらえる教室へと改善していった.