2023 年 47 巻 4 号 p. 593-601
本研究では,重度知的障害 (知的発達症) のあるASD児1例に対して呈示方法のことなる学習場面において3軸加速度計を用いた身体リズム周波数を指標とし,その際の平均正反応率,平均実施時間,常同行動及び離席行動出現数の把握を試み,本指標の臨床応用の可能性について検討した.身体リズム周波数の帯域は3つ (0.0Hz以上1.0Hz未満,1.0Hz以上3.0Hz未満,3.0Hz以上5.0Hz未満) とした.その結果,平均正反応率は0.0Hz以上1.0Hz未満の帯域と関連性があり,常同行動出現数は1.0Hz以上3.0Hz未満の帯域と関連性があり,離席行動出現数は3.0Hz以上5.0Hz未満の帯域と関連性が示唆された.これにより身体リズム周波数を指標とした学習場面の評価方法として臨床応用の可能性が示唆された.