2024 年 47 巻 Suppl. 号 p. 125-128
本研究は児童生徒がプログラミングに対してジェンダーに関連するイメージを持つことに,何が影響するのかを検討した.3,000名の保護者が,子である児童生徒と共に回答した保護者と児童生徒向けアンケート調査について二項ロジスティクス回帰分析を実施した.その結果,プログラミングに関心がある人として女性を明示的に含む,及び算数・理科が得意な人プログラミングが得意な人とを関連付けるという2つのイメージを持つことに対して,児童生徒自身のプログラミング体験の有無,保護者のプログラミング教育必修化に関する知識の有無,知人・親族がIT 関連の仕事に就いているか否か,の3つが影響していたことが示唆された.