文部科学省は,一斉授業と個別学習とを組み合わせた新しい学びの実現を目指している.しかし,一斉授業では,理解状況や能力・適性に応じた指導が行いにくい.本研究では,一斉授業におけるデジタル教科書の操作ログを用いて,累積操作数に対して時系列クラスタリングを行った.その結果,授業の進行から相対的に遅れるクラスタを把握した.さらに,そのクラスタに所属する生徒は教師の操作開始の指示から遅れて操作をしていることを確認した.今後の課題は,操作ログから得られた情報をフィードバックするシステムを開発し,教育支援に活かすことである.