2023 年 47 巻 Suppl. 号 p. 233-236
教育現場において教育データの活用方法への関心が高まっている.中でも効果・効率的な学びを促進するために教育データを分析する手法としてラーニングアナリティクスが注目されている.本研究では,高等学校の教科「情報」の授業でGoogle Classroom でやり取りされるプログラミング学習の課題で取得された教育データにおける各ファイルに付与されるメタデータに着目した.そのメタデータから,授業の改善に結びつくデータとその分析方法を検討することを目的とした.本研究の結果として,Google Classroom を利用し独学で進める学習において,難しい学習内容や課題で,課題提出が遅れる傾向にある学習者は,簡単な学習内容を理解していないと考えられ,そのような学習者を自動的に特定できる可能性が示唆された.