論文ID: 46083
本研究では,批判的思考態度育成の機能を加えた動画を視聴させる動画学習と,動画学習後に質問活動を取り入れた対面授業の実践と評価を行った.評価の結果,次の(1)から(3)が明らかとなった.(1) 質問活動を設けることで,68.0%の生徒の動画学習に対する動機づけを高めることが明らかとなった.(2) 生徒の批判的思考態度尺度の得点は,学習進度遅群と速群の両群ともに,事前よりも事後の方が高くなることが明らかになった.(3) 実践した対面授業には,トゥールミン・モデルが取り入れられていたが,授業を通じて,93.0%の生徒がトゥールミン・モデルとして適切な記述が書けるようになることが明らかとなった.