論文ID: 48004
本研究では,学習者が学習した内容を各学習者の理解状態に応じて定着させるために,BERTとEmbedRank++といった人工知能技術・情報技術によって穴埋め・選択問題を自動生成し,理解度に合わせて出題するウェブシステム「AI道場」を開発した.本稿では,本システムの開発の内容と大学講義「多変量解析」において「AI道場」を利用した学習者へのアンケート調査結果を報告する.本システムの開発内容の有効性を確認するため,自動問題生成結果を理解度に応じて出題した場合と自動問題生成結果をランダムに出題した場合とで理解度に差異があるかを確認した.その結果,理解度に応じて出題した場合において学習者が自認する習熟度の向上が見られ,本研究のシステムが有効である可能性が示された.