日本教育工学会論文誌
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学際的教育における大学生の越境経験を通じた学際的思考の形成プロセス
正司 豪尾澤 重知
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論文ID: 49142

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抄録

本研究の目的は,学際系学部に所属する学生を対象に,卒業研究プロセスにおいて,ゼミ内での活動とゼミ外への越境経験がいかに関連し,学際的思考の形成に関与しうるのかを明らかにすることである.大学院進学予定者7名を対象に半構造化インタビューを実施し,M-GTAによる質的分析を行った.その結果,対象者は,卒業研究を行う中で,ある分野の専門分野を深化させる【ゼミ内の共同体での活動】と,そこでは解決できない問題に向き合うために【ゼミ外の共同体への越境】を行う形で,両者を関連づけていた.こうした【ゼミ外の共同体への越境】を契機に『多様な専門分野の認識』,『第二分野の知識・方法の獲得』を経て,自らの学問的立場が揺らぐ『専門分野の揺らぎ』と,その揺らぎを保持する中で最終的に自ら納得解を見出す『専門分野の取り入れと活用』によって,学際的思考が形成しつつあるプロセスが明らかになった.

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