日本森林学会誌
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論文
1水年を通して日蒸発散量を算出する短期水収支法
稲葉 誠博近藤 観慈沼本 晋也林 拙郎
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2009 年 91 巻 2 号 p. 63-70

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抄録
1水年を通して日蒸発散量を算出する短期水収支法を提案し, 三重大学大学院附帯施設演習林ぬたの谷流域における日蒸発散量を算出した。提案した短期水収支法は, 流況曲線の95日目から365日目の範囲に等間隔に設定した複数の規準流出量, 出水日数を2日以上, 水収支期間を10日以上100日以内とする条件からなる。本解析法を適用した結果, 1水年を通して日蒸発散量が算出された。本解析法の設定条件を変えて算出される同一水年における年蒸発散量の較差は5.2%以下であった。本解析法の設定条件は流況に応じて調整することが可能である。
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© 2009 一般社団法人 日本森林学会
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