看護師が倫理力ンファレンスをどのように意識しているのかを知ることを目的に、看護師5名に半構成的面接を行い、質的分析を行った。分析の結果、倫理力ンファレンスに対する肯定的な意識に関連する9力テゴリーと、懐疑的な意識に関連する4力テゴリーが抽出された。肯定的な意識においては、モヤモヤした気持ちを何とかしたいと倫理力ンファレンスに臨むことで、状況が整理されて大切なことが見えるようになり、患者の気持ちに踏み込んで関わろうと意識して行動し、患者との距離が縮まるという、倫理的行動の発展の様相を示していた。懐疑的な意識においては、倫理的視点で考えることの苦手意識や自信のなさに関する内容であった。肯定的な意識と懐疑的な意識は各対象者に常に同時に存在していた。