2018 年 2 巻 論文ID: 2018-008
金城学院大学薬学部では,1年次に「薬学PBL」,3年次に「薬学TBL」,4年次に「薬学CBL」を開講し,段階的・重層的に問題解決能力を養成するカリキュラムとなっている.特に,1年次の「薬学PBL」では,屋根瓦方式の問題解決型学習チュートリアル(以後:PBLチュートリアル)を導入しており,教員以外に2年生がチュータ役を担当する.本報告では,その概要とアンケート結果を紹介した.PBLチュートリアルの実施によって,能動的に学ぶ態度や,レジュメ作成能力,学習意欲が高まるといった意見の他,上級生,同級生とのコミュニケーション能力が向上したといった意見が見られた.本方法は1年生だけでなく,2年生の成長を促す観点からも効果的な手法であると考える.