2021 年 5 巻 論文ID: 2020-024
神戸市立医療センター中央市民病院における11週間の実習プログラムでは,臨床薬剤師の育成に向け段階的にプログラムを改定し,最前線で活躍する薬剤師と医師,看護師,その他のメディカルスタッフなどとのディスカッションを通して,薬剤師の職能を深く学ぶことを重点においている.指導については薬剤師レジデントがプリセプターとして学生を指導するとともに,レジデントには経験年数の近い薬剤師がメンターとしてサポートし,それを認定実務実習指導薬剤師が統括指導する.スタッフ全員が『ともに学び,ともに育つ』ことができる屋根瓦教育体制により疾患や薬物治療に対する理解を深めている.臨床薬剤師の育成にあたっては,実務実習教育と卒後教育とのシームレスな連携が不可欠である.