目的:中堅保健師が認識する「対象としての地域」とその認識に影響する経験を明らかにする.
方法:対象者は,市町村に勤務する経験年数10~15年目の中堅保健師9名.データは,半構成的インタビューにて収集し,質的記述的に分析した.
結果:認識は【地域資源を含めて個人・家族を捉える】【生活者の視点で地域を見る】【統計データや個別支援から地域の課題が見えてくる】をはじめとする8つのカテゴリに整理された.また,その認識に影響を及ぼした経験は【保健師活動の基本を再確認した経験】【先輩の姿から目指す保健師像を描いた経験】【行政保健師の専門性を自覚した経験】など10カテゴリを抽出した.
考察:認識のカテゴリでは,地域を対象とするとらえ方の視点が整理された.また,多くの住民と関わる経験,住民の生活を実感する経験等が影響していることが考えられた.