児童の学習に及ぼすモデルの課題解決行動と代理的強化の効果
ジャーナル
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1968 年
39 巻
2 号
p. 81-84
詳細
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発行日: 1968/06/10
受付日: 1968/02/19
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 本研究の目的は, 1) モデルの課題解決行動を観察することが, 試行錯誤的学習よりも, 児童の学習を促進するか否か, 2) 観察学習において代理的強化は重要か否か, を検討することである. 被験児の適切次元 (色) に対する反応傾向が弱く, 非適切次元 (形) が優位と考えられる“概念識別”の課題が用いられている. 被験児は, 小学校2年生48名, 男児24名女児24名である. これらの被験児は, モデルの選択行動 (色を手がかりにしている) を観察する群 (D-NR), モデルの選択行動とその結果正の強化を受けるのを観察する群 (D-R), モデルが正の強化を受けるのを観察した後に, 試行錯誤によって課題解決をする群 (ND-R), はじめから試行錯誤により学習する群 (ND-NR), の4群に無作為に配置された. モデルの課題に用いられていない色と形を組合せて, 被験児用の課題は作られている.
主な結果は次の通りである.
1) 学習基準に達するまでに要した試行数, 誤反応数の両測度ともに, モデルの選択行動を観察した群 (D-R, D-NR) の方が, 独自学習群 (ND-R, ND-NR) よりも有意に少ないことを示した. この結果から, 適切な手がかりに対する被験児の反応傾向が弱い事態では, モデルの課題解決を観察することは, 試行錯誤によるよりも, 被験児の学習を促進すると言えよう.
2) D-R群とD-NR群間に, 学習成績の差は見られなかった. このことは, 観察学習が成立するのに, 代理的強化が重要でないことを暗示している.
3) ND-R群とND-NR群間にも有意な差はなく, モデルへの正の強化を観察することが, 後続学習を容易にするとは言えない.
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 著者情報
訂正内容: 訂正前 : 小橋 川慧1)
訂正後 : 小橋川 慧1)
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