日本農村医学会雑誌
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研究報告
診断領域における被ばく線量管理と評価
谷 匡浩泉川 裕紀佐藤 義晴佐藤 文昭
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2016 年 65 巻 4 号 p. 816-822

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抄録
 近年,一般撮影を含む放射線検査による被ばくが学会でも取り上げられるなど,医療関係者や社会の関心が高まり,医療被ばく低減施設の増加につながっている。今回,我々は当院の一般撮影における撮影部位ごとの被ばく線量を測定し,日本放射線技師会から出されている被ばく線量低減目標値と比較することにより,撮影条件について検討したので報告する。本研究では27項目の撮影部位を線量計と線量推定ソフトを用いて測定した。その結果,当院の撮影条件は低減目標値を超えるものが数項目あったものの概ね目標値を下回っていた。超えていた項目も診断に必要がある場合は許容範囲内と判断できる程度であった。今回の試みによって当院診療放射線技師の被ばく線量低減意識が高まった。
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© 2016 一般社団法人 日本農村医学会
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