日本農村医学会雑誌
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症例報告
臍ヘルニア治療用の「へそ圧迫材パック」による蜂窩織炎
辻 元基五十里 東鈴木 道雄久保田 哲夫
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2022 年 71 巻 4 号 p. 337-341

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抄録
 臍ヘルニアに対する圧迫療法が普及しているが,重篤な合併症は稀とされる。今回,へそ圧迫材パックを用いた圧迫療法中に蜂窩織炎を発症し,入院加療を要した乳児を経験したため報告する。症例は2か月の女児。圧迫療法開始から5日後に,圧迫部位に一致した裂創,皮膚の強い発赤,硬結と排膿を認めたため当院を受診した。白血球数13,200/μl(好中球56%),CRP 3.78mg/dlと上昇を認め,超音波検査で周囲脂肪織の高エコー化と血流シグナルを認め,蜂窩織炎と診断した。5日間の抗菌薬治療により速やかに症状は改善した。圧迫療法中の蜂窩織炎は稀ではあるが,合併症として念頭におくべきである。
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© 2022 一般社団法人 日本農村医学会
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