リハビリテーション医学
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脳卒中(視床出血)患者における初期情報からの歩行能力予後予測
多変量解析からの試み
葺石 安利
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キーワード: 脳卒中・予後予測
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1987 年 24 巻 3 号 p. 169-174

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抄録
視床出血患者30例の歩行能力到達度を,初期情報から予測することを試みた.予後に影響する共通因子として,年齢,左右,CT分類,血腫量,入院時意識レベルを用いた.従来の報告では,各因子と予後との関係が,個別に論じられていたが,多変量解析-数量化I類を用いて各因子相互の予後に及ぼす影響を総合的に検討した.各項目のカテゴリーウエイト(CW)を求め,予測式を得た.
Y=4Σi=1aixi+2Σj=1bjxj+5Σk=1ckxk+3Σl=1dlxl+4Σm=1emxm
Y:予測値 CW:ai年齢 bj左右 ck CT分類 dl血腫量 em入院時意識
予測式により予測値の算出を行い,各症例ごとに,予測値と実際値のくい違いについて臨床的な検討を行った.
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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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